京都は見どころが多く、何度行っても、どの季節に行っても、また違う味わいが素敵。
歴史の刻まれた古都ならではの文化や寺、庭園など長い年月で育まれたその都の風情は、奥深く、その時代に思いを馳せながらそぞろ歩きしてみたい。
なんて思ってはいたのですが、今回は、若い大学生の娘と同じく学生の息子との3人旅行。
私の望むゆるっと旅とは少しどころかかな〜りかけ離れた健脚家向きのアクティブ旅行に💦
今回は、京都ならではの見目麗しく美味しいお食事やスイーツなど20代の食欲と体力に合わせた旅となり、若い方といかれる参考にぜひ。
当初は2泊3日の予定が電車の都合で1泊追加になったので、2泊3日でのプランの参考にもどうぞ。
二十歳なりたての二人の子との旅行なので、かなり健脚派でインスタ映えも狙えるプランのご紹介です。
1日目
京都駅からJR奈良線で約10分でJR稲荷駅に到着。
五木茶屋
とりあえず、どうしても食べたかった五木茶屋の京丼食べ比べ膳。嵐山に本店があるのですが、大人気店でランチの時間帯は2週間前の予約ではほぼ満席で取れず、伏見稲荷にある『KAFE INANI』でもいただけると伺い、JR稲荷駅から徒歩6分ほどのこちらに来ることに。
見た目も美しくインスタ映えするのですが、お味も本当に丁寧に作られていて美味しい。特に黄金の玉子丼は絶品です。
伏見稲荷大社
すぐ近くには、赤い鳥居の有名な伏見稲荷大社があるので一緒に立ち寄ることに。赤い鳥居がどこまでも続く千本鳥居をくぐり運気アップを叶えましょう。こちらは農業の神からご神徳が拡大し、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全などにご利益があるそうです。
伏見稲荷大社を出発したら、JR京都駅に一旦戻り、バスに17分ほど乗車し五条坂バス停で下車、山道のお店を見ながら清水寺に向かいましょう。清水道バス停から上がるルートでも良いでしょう。
清水寺
清水寺は舞台の上から眺める京の絶景もよし、少し離れたところから清水の舞台を眺めてもよし。1年中絶景を楽しめますが、京都屈指の桜と紅葉の名所でもあり、季節ごとにまた違う景色を楽しむことができます。
清水寺へと続く参道には坂道があり、2年坂、産寧坂、清水坂などと呼ばれ、みやげ物店や甘味処などがいっぱい。風情ある坂の風景も魅力の一つです。
普門茶屋
清水寺から2分ほど歩いたところにある普門茶屋。先ほどランチをいただいたばかりなのに、お店の前の大きなわらびもちの写真の誘惑に勝てず。。。もっちもっち食感。かなりボリューミーです。
香十
二寧坂の香十というお香のお店。いろいろなお香の香りを確認して購入できます。
東山八百伊
ねねの道あたりにあったお漬物屋、東山八百伊さん。山いもわさび風味という長いものお漬物が絶品。ぜひお土産に購入したい看板商品だそうで、オススメです。
満腹にも関わらずどうしても行ってみたかったお店が…
無碍山房Salon de Muge
料亭『菊乃井』のプロデュース無碍山房Salon de Muge。
抹茶パフェ。とっても濃厚な抹茶のアイスとゼリー、そしてカステラと白玉のパフェです。
甘いものは別腹とはよく言ったものですね。甘いもの好きにはなんとも至福の時間です。
隣でかき氷を食べている女性がいらしたのですが、そちらもふわふわの氷に美味しそうなベリー系のソースがたっぷり。次回はあれをいただくことにしましょう。
食べてばかりの1日ですが、実はこの後夕食を予約していました。
早足で祇園の街並みを見ながら通り過ぎ、四条にあるお寿司のお店へ。
午前10時には京都駅を出発しての1日目ですが、若干時間的にはきついかも。そしてお腹的にも(笑)。
大わらびもちか抹茶パフェどちらかは、明日以降にしてもよかったかも…欲張りすぎた初日でした^^;
AWOMB烏丸本店
今日の夕食はAWOMB烏丸本店さん。
おばんざいやお魚、フルーツなどを自由に組み合わせてのりとご飯に巻いていただくスタイル。
組み合わせてはあるのですが、自分でどの薬味と合うかなと考えながら食べるのも楽しい。
見た目も美しくまるでアートのよう。メニューは↓でした。
ようやく1日もほぼ終わり、本日の宿に向かうことにします。
八重家といち町
本日のお宿は京町家の八重家といち町。こちらも素晴らしいです。こちらのお宿については別の記事で紹介していますので、参照してみてくださいね。
BAR ATLANTIS
そして、夜も深まってきた10時頃に、この宿から徒歩で行ける先斗町にあるBAR ATLANTISへ。
鴨川の川床でカクテルをいただきました。鴨川の夜風を頬に感じながら、対岸の灯りをぼんやり眺めて、カクテルに酔うのは至福の時間。
川床は5月〜9月くらいまでのみで、夜も規則により23時までとなっているので気をつけましょう。
2日目
町家の八重家といち町に別れを告げ、2日目は嵐山に向いましょう!
京都駅からJR嵯峨野線で約16分、JR嵯峨嵐山駅に到着です。
早速、朝ごはんを食べにex cafe京都嵐山本店に伺います。
ex cafe京都嵐山本
七輪で焼いて、焼きたてで香ばしくてホックホクなお団子がいただけるお店。
あんことみたらしタレにつけていただく団子は絶品です。
そのあとは渡月橋へ。
渡月橋
渡月橋は全長155mの大橋で鎌倉時代、月が弧を描いて渡る姿に似ているといわれたことからこの名がついたそうです。
渡月橋の周辺は、お土産店や飲食店が並び観光客も多く非常に賑わっています。
雄大な自然美を堪能したあとは、15分ほど歩いて天龍寺へ向かいましょう。
天龍寺
足利尊氏が後醍醐天皇の冥福を祈って建てられたという天龍寺。緑あふれる木々をバックに池を配した庭園が見事です。
野宮神社
天龍寺から10分ほど歩いて野宮神社にお参り。ここは縁結びのご利益があるそうです。『源氏物語』の「賢木の巻」に登場する古社とのこと。
野宮神社から10分ほど歩けば竹林の道です。
竹林の道
竹林はなんとも言えない幻想的な空間。空高く伸びた竹の織りなす別世界のような小道を歩けばまるで物語の世界に迷い込んだ気分にさせてくれます。
このあとは、ランチに向かいましょう。
本日のランチは湯豆腐。湯豆腐のお店は嵐山にも数軒あるが、伺ったのは嵯峨とうふ 稲さん。
嵯峨とうふ 稲
こちらのお店では2,000円ほどで、湯豆腐と汲み上げ湯葉両方ついたセットがいただけるのがお財布にも嬉しいです。
結構お高い湯豆腐屋さんもあるので、非常に良心的な値段ですね。
湯葉がまろやかでとても美味しいです。
このあとは嵐山で少々つまみ食いをして、梅干しのお店でひじきの入った梅干しを購入。
嵐山に別れをつげ、30分ほど電車に乗って、龍安寺に向かいましょう。
龍安寺
こちらは白砂と15個の石で禅の思想を表現した枯山水庭園が有名。丁寧に手入れされ、砂がまるで曲がりくねって流れる川のように整えられています。
なかなか解釈が難しい…
龍安寺からは20分ほど歩いて金閣寺へ。
金閣寺
まばゆく輝く金色の金閣寺を見物。歴史の教科書に出てきたあの金閣寺。修復されたためか、眩しいほどの金を纏っている金閣寺であります。
新しいのもあり歴史の重さを感じる威厳さはあまり感じられなかったものの煌びやかで綺麗ですね。
金閣寺の出口付近に、お抹茶と落雁をいただけるお茶席があり、バスの時間まで、一息ついていただくことにしましょう。
和三盆の白い落雁は金閣の型押しがされ金閣寺だけの販売の名菓。とても美味いので土産に購入。
金閣寺の後はバスで京都駅方面に向かおうとしましたが、乗り間違え、途中から電車で向かうことに。
今日の夕食は先斗町の魯ビンです。
魯ビン
秋桜コースをいただいた。川床の席を予約していたので、川を眺めながらの風情ある景色を堪能できる席です。
先付の季節の冷菜5種盛り合わせもご覧のとおり。
頬を撫でる鴨川の夜風を感じながら見た目にも美しく、丁寧に作られたお食事を大変美味しくいただきました。
食事を堪能した後は、本日の宿であるリッチモンドホテル プレミア京都駅前へ。
リッチモンドホテル プレミア京都駅前
到着。入り口も和の雰囲気で素敵、部屋も非常に清潔感がありおすすめです。
3日目
リッチモンドホテル プレミア京都駅前は朝食がとても人気があります。
中庭を眺めながらの朝食ビュッフェ。非常に品数が多くてとても全部は食べきれません。
オムレツや鴨しゃぶなどライブキッチンで作ってくれるので熱々でいただくこともできます。
なんと朝からお酒も置いてあります。食事は京おばんざい料理が中心。
朝食は混雑するので早めの時間に行ったほうが良さそうです。
3日目はホテルを出発して宇治へ出発。京都駅からはJR奈良線で25分ほどで宇治駅に到着。
宇治といえばまず平等院です。
平等院
平等院の鳳凰堂の内部拝観には予約が必要。当日に20分おきに開催されている内部拝観の時間券を予約することにします。
季節などによっても待ち時間は違うようですが、私達は30〜40分ぐらいの待ち時間で入ることができました。
内部拝観はガイドさんの説明があるので、より深く知ることができるのもありがたいですね。
雲中供養菩薩像という雲に乗って飛翔しながら楽器を奏でたり香炉や天蓋を捧げ持ちリズムカルに舞い踊ったり合掌している仏像が何体も壁に掛け並べられていて、非常に見どころがあります。
鳳凰堂の拝観が終わった後は、息子の本場の抹茶を味わいたい!との強い要望で辻利へ。
辻利宇治本店
こちらではお濃い茶 千代をいただきました。抹茶の濃厚な香りが口いっぱいに広がります。
少しいただいた後、残りを薄茶だてにしていただきました。こちらがよくいろいろなお店で出されるお抹茶です。薄茶も優しい味わいでさすが辻利さん。とてもふんわりと香りよく美味しいです。
こちらの後はやはり抹茶のお店伊藤久右衛門さんへ。
伊藤久右衛門
こちらでは抹茶の各種スイーツや抹茶のお酒も販売されています。もちろんお茶も。お土産も品数が大変豊富なのでオススメです。
こちらの茶寮では↑の抹茶パフェやお団子をいただきました。
さすが抹茶の味もさることながら、パフェの白玉やゼリー、ソフトクリームなどのハーモニーが絶妙!
実は伊藤久右衛門ではこの本店の抹茶パフェを全国の人にも味わってもらいたいと抹茶パフェアイスバーをネット販売していて取り寄せることができます。
筆者もいただいたことがありますが、見た目もインスタ映えする可愛らしさでとても美味しいアイスバーです。プレゼントにも喜ばれること請け合いです。
さて宇治を出発して京都駅周辺に戻りましょう。駅前になんとも可愛いポストが。
この後は息子のどうしても清水寺の近くの茶碗坂で、茶碗を買いたいという希望で清水寺周辺の茶碗坂に戻ることに。
清水寺に2回も行かないとほとんどの方は思われるでしょう。その場合は4日目の二条城が素敵だったので、そちらを観光して3日間の旅行がおすすめです。
ただ体験記という都合上、しばしお付き合い願いましょう。
茶碗坂
清水焼は茶碗坂のお店や五条坂にある京都陶磁器会館でも色々販売されています。お気に入りのお茶碗を見つけ購入した後は、再び周辺をぶらぶら。
京お漬物処やました
皆が食べていて美味しそうだなあと思い買ったきゅうりの1本漬け。
非常に良く浸かっていて、美味しい。特に暑い夏場などにいただいたら絶品なのではないでしょうか。
こちらではカボチャのお漬物と山芋のお漬物を土産に買いましたがどちらも大変美味でおすすめ。
カボチャは甘みはなく、生のシャキシャキ感が感じられ、珍しいですね。
この後は昨日ゆっくり味わえなかった祇園の雰囲気を味わいながら、駅へ向かうことにします。
駅には駅ビルや周辺のビルにお土産に良いお菓子やお漬物がたくさん並んでいます。
土産も買い込み、新幹線の中で食べるべく駅弁も購入。さあいざ新幹線の乗り換え口へ…..
なんと新幹線が天候不順のため運休。しばらく動かないことが判明したので、急遽明日の予定を調整してもらい、もう1泊することに…慌てて検索し、ホテルを探しましたが、3人で1部屋のホテルは同じような境遇の人たちの予約もあり、お手頃のところはなかなか取れず、といっても2部屋にすると宿泊料が上がってしまいます。
そんな時見つけたのが、22PIECESというホテル。
22PIECES
こちらは部屋数が22部屋。ホテルの名前の由来でしょう。
こちらのホテルの部屋は全て34~36平米の広さとキッチンを備えていて、部屋はテラスつきやロフトベッドつきなど4種類あるそうです。
結論から言うと最高に寛げる広くて綺麗で快適なホテル。家族やグループなどには特にお勧めです。
広くて圧迫感がなく皆で集まって食事などができる大きなテーブルがあり、低めの高さのベットが並んでいます。
まるで自宅にいるかのようにリラックス。風呂や洗面も広くて使いやすいです。
結局、こちらで新幹線で食べるはずだった駅弁とお土産に買った地酒セットで晩酌をいたすことに。
4日目
急遽増えた4日目。突然のことなので、全くノープラン。
駅の近くの京都ポルタに行くも、朝開いているお店はわずか。サー・トーマス・リプトンで朝食を。
サー・トーマス・リプトン
エッグベネディクトとお紅茶をいただきながら、午後の新幹線を予約をします。
昼過ぎの新幹線が取れたので、午前中に二条城に行くことにします。
二条城
国宝の二条城 二の丸御殿を観覧することにしましょう。
将軍のプライベートな居室、格式の高い豪華絢爛な大広間など、それぞれに装飾や彫刻、障壁画の趣が違います。
徳川の繁栄や当時の暮らしを思うと感慨深いものがあり、1日延長してこちらが見れて本当に良かったと思える城でした。
二条城の庭園の一角にある茶房前田でかき氷をいただくことにします。
茶房前田
素敵な庭園を見ながら、いただくかき氷は絶品。
この後は錦市場をぶらぶらと
錦市場
京なまふ麩嘉
京なまふ麩嘉で鯛焼きをいただき、生麩を購入。
魚力
魚力さんで鱧の天ぷらをいただきます。
京ゆば湯波吉
京ゆば湯波吉さんで湯葉を購入。
とうとう帰りの時間です。京都駅に別れを告げ新幹線に乗り込み帰途に。
盛りだくさんの3泊4日京都旅、大満足の旅となりました。
まとめ
京都は銀閣寺や大原、南禅寺など今回行っていない場所もあり、紅葉の季節などは東福寺などもとても綺麗だそうですね。
またぜひ違う季節に来てみたい素敵な都 京都。
YouTubeでも動画で紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。