【皇居】皇居ぶらり散歩 徳川家康の築いた江戸城の名残を辿るのはいかが

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8月の夏の太陽がジリジリと照りつける中、ぶらりと皇居へ。

流石にこの炎天下で散歩はないかなと思いつつも、歩くこと1時間半ほど。

途中、日本人のランナーに数人出会った以外はほぼ外国の方。それもほとんどが欧米の方々です。

欧州は皇室文化が根付いているからでしょうか?

日本人にほとんど出会わなかったことに寂しさを感じつつ、しばらく歩いてみることにします。

目次

大手門から皇居東御苑へ

パレスホテルの近くに大手門があります。

この門は江戸時代、江戸城本丸登城の正門で、城門警護は10万石以上の譜代大名が務めていたそう。

大手門からは皇居東御苑に入り観光できますが月曜日と金曜日は閉園なので注意しましょう。

見学は無料で特にチケットもなく、荷物検査があるのみです。

大手門をくぐると、見事な石垣が現れます。本丸に通ずる門跡です。

しばらく歩くと同心番所が現れます

同心番所

江戸城の城内には3ヶ所の番所があり、城の奥の番所ほど位の高い役人が詰めていたといわれていますが、こちらの番所は入り口近くなので主に城へ登場する大名のお供のものを監視していたそうです。

石垣を眺めながら、さらに進むと百人番所が見えてきます。

百人番所

ここは本丸の入口にあたるため、警備は万全、最大の検問所です。

幕府直結の部隊として編成された百人組の4組が交代で警護にあたり、各組とも与力20人、同心100人配備されていたので百人番所といわれているそう。

百人組のうちの伊賀組は大河ドラマ「どうする家康」にも登場した服部半蔵率いる伊賀武士の集団です。

当時に思いを馳せながらこのような江戸城の遺構を見つつ、またその後に大河「どうする家康」を見るのもなかなか感慨深いでしょう。

大番所

しばらく歩くと今度はいよいよ大番所の登場。こちらは本丸に向かう最後の関門です。

果樹古品種園(西)

江戸城の跡である皇居東御苑の敷地はとにかく広く、緑あふれる気持ちいい空間が広がります。

樹齢のかなり高いクスノキが何本も植えられています。

一般的に食用の植物はより美味なもの、生産性の高い品種へと改良され、古い品種は廃れてしまうことが多いですが、江戸城の跡である皇居東御苑に江戸時代の品種である果樹を植えれば興味深いのではという上皇陛下のお考えで果樹古品種園も整備されています。

このような古来の品種は他ではなかなか見ることができず、大変貴重な果樹園です。

にもかなり色々な品種の木々や花や果樹が植えられていて、品種の表示がなされているものも多いですし、表示がなされてなくとも、最近はiphoneなどで写真を撮れば品種を確認できる機能もあるので、利用しながら、そして植物について調べながら、ゆっくり歩いてみても面白いのではないでしょうか。

ちなみに、ベンチも多く設置されているので、疲れたら休むこともできます。

富士見櫓

櫓は城の重要箇所に造られる防御のための施設です。

かつて江戸城には多くの櫓が建設され、今現存する櫓は3つとのこと。

この富士見櫓は明暦の大火で消失してしまいましたが、その後まもなく再建されたものです。

将軍が、富士山や両国の花火、品川の海を眺めたと云われています。

富士見多聞

多聞とは城郭の石垣上に建てられた長屋で城壁よりも強固な防御施設のことだそう。

武器、諸道具、文書の所蔵などに使われることもあり、多様な用途に使用されていたようです。

中に入って見学することもでき、現在は見ることができないですが、かつては富士山を眺めることができたそう。

現在残っているのは、この富士見多聞のみとなってしまいましたが、当時は広大な敷地を持つ江戸城がこのような多聞に囲われ、番所と櫓、多聞での警備により、強固な守りを固めていたことを窺い知ることができます。

天守台

この天守台から見える広大な芝生とその周辺に江戸城の本丸御殿の建物が立ち並んでいました。

本丸御殿は、公式な儀式や行事を執り行ったり幕府役人が執務をする表、将軍が日常生活や政務を執る中奥、正妻や家族や女性たちの生活の場である大奥に分かれていたそう。

下の右は天守台から見た江戸城の敷地ですが、天守閣の上からは広大な敷地を360度見渡すことができ、さぞ壮大な眺めだったのでしょう。

梅林坂〜雑木林

梅林坂〜雑木林の敷地内にも多様な植物が植栽されています。

坂もなく非常に歩きやすい道で、案内表示も多いので迷う心配はありません。

ベンチや休憩所、手洗いも各所に設けられているので、ゆっくり休み休み草花や木々を見ながら都心の一等地とは思えない緑豊かな環境の中ウォーキングを楽しむこともできます。

二の丸庭園

江戸時代二の丸には小堀遠州が造り徳川家光が改修したといわれる庭園がありましたが、何度も火災で消失し、こちらの二の丸庭園は1964年に当時の庭園をもとに作られたものです。

三の丸尚蔵館は工事中

三の丸尚蔵館は現在工事中で工事期間は令和7年9月までのようですので、完成した暁には是非伺いたいですね。

再度大手門に戻りましょう

再度大手門まで戻って一旦外に出たら、今度は大手門を前にして左方向に歩くことにしましょう

桔梗門(内桜田門)

桔梗門(内桜田門)は江戸城本丸南口の通用門で本丸に向かう際の大手門と並ぶ登城の門でした。

門の警護は6〜7万の譜代大名が当たっていたそうです。

江戸城は焼失して以降再建されていないため城跡が残っていないですが、この一帯に城があったと考えると感慨深いですね。

楠木正成像と楠木茶房

更にしばらく歩いていくと楠木正成像が現れます。

隠岐島を脱出した後醍醐天皇を39歳の楠木正成が兵庫の道筋でお迎えしたときの姿だそう。

最期まで後醍醐天皇に忠誠を誓った楠木政成。

躍動感の感じられるいい像ですね。

そのすぐそばにはソフトクリームが並ぶ楠木茶房。

なんと金箔のソフトクリームもあります。

お値段もなかなかですが近くにはベンチが多数あるので、少し腰をかけ極上のデザートをいただきながら気持ちのいい景観を楽しんでみるのも良いかもしれませんね。

江戸城跡

江戸城は徳川家康、秀忠、家光と三代300年に渡り将軍の居所として政治の中心でありこの規模は随一のものです。

城壁がないのは残念ですが、散歩をしつつ当時に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

まとめ

皇居の散歩は意外にも江戸城の城跡である見事な石垣や番所、櫓のほか天守台が残り、実際に歩き天守台から敷地を眺めることでその規模の大きさを実感しながら当時へ思いを馳せることのできる大変興味深いものとなりました。

木々や珍しい果樹など自然も豊かですので、植物などに興味がある方も新しい発見があり楽しいのではないでしょうか。皇室の方々の心遣いも感じられる植樹もあります。

気軽に散歩で訪れても緑豊かで気持ちよく過ごせるでしょう。

ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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