銀山温泉は山形県尾花沢市にある温泉街で、山々に囲まれ川の流れる自然豊かな環境と大正ロマンを感じる木造三層四層の旅館が並ぶ町並みが人気で、国内のみならず海外からも大変人気のある温泉街です。
特に日が暮れかけると街のあちこちでガス灯が灯りだし、また昼とは違った幻想的でノスタルジックな佇まいが一段と郷愁を誘います。
秘境ですが、東京からであれば山形新幹線に約3時間乗り直通バス40分ほどで到着できるのも嬉しいですね。
四季それぞれにまた違った風情を楽しめますが、雪景色の銀山温泉は特に人気。豪雪地帯といわれるこの地区では、12月の初旬に訪れても雪が結構積もっていて、温泉街の中心を流れる川にかかる橋の足湯は順番待ちをする人の列ができるほどの人気でしたよ。
1日目
東京駅から山形新幹線で3時間ほど乗りJR大石田駅で下車。大石田駅からは市営バス40分弱ほどで行く予定でしたが、列車の遅れにより接続できず、タクシーで向かいました。タクシーの運転手さんによると、銀山温泉は外国のお客様も多いので土日だけでなく平日も予約がいつも一杯で人出もかなり多いのだそう。
12月の初めの銀山温泉は早くも雪景色。ところどころから湧き出している温泉の湯気が白く立ち上っています。
今日のお昼ご飯は銀山温泉にある伊豆の華。早速向かいます。
伊豆の華
揚げナスそばの蕎麦ソフトセットが美味しそうだったのでチョイス。
トロットロに揚げられたナスがさっぱりしたつゆに程よいコクをもたらしていて、コシのあるソバにつゆが絡んで非常に美味しい。
ワッパに入っているご飯はおしん飯と言って、大根のお新香が小さく刻まれて入っていて、優しい塩味とシャキシャキした食感が楽しい一品。
これはかつてNHKの連続テレビ小説「おしん」で食べていた大根飯を現代風にアレンジしたものだそう。
そばソフトは濃厚でクリーミー、乳脂肪分たっぷりのお味でビジュアルも美しい。おすすめのセットです。
そしてこんな日本古来のおもちゃなどの品々を集めたコーナーを発見。
白銀の滝
銀山温泉の一番奥に行くと白銀公園があり散策路が整備されています。ただ雪の積もっているこの時期は散策路は危険なため立ち入り禁止になっていました。ただその入り口にある白銀の滝は滝壺のすぐ近くまで行って見学することができました。水量も多く水飛沫が上がり迫力のある滝で見応えがありますよ。
疎水坑
そして滝のそばに疎水坑がありました。江戸時代に栄えた延沢銀山(かつては日本の3大銀山と呼ばれていた)の採掘の際、トロッコ用や排水用に作られたそうです。
銀山観光センター 大正ろまん館
銀山温泉街の中には数軒のお土産屋さんがあり、山形のいろいろなお菓子やくぢら餅のほか銀山温泉の文字や絵の入った手拭いやタオル、お酒なども販売されています。くぢら餅というのはこの地方に古くから伝わる郷土菓子で、かつては旧暦の桃の節句に雛菓子と一緒にくぢら餅を供え、春の訪れをお祝いする習慣がありました。この地の歴史に想いを馳せながら、いただいてみるのも銀山温泉の粋な楽しみ方かもしれませんね。
銀山温泉街を走る小さなマイクロバスとちょうどタイミングがあったので、近くの大正ろまん館まで行ってみました。温泉街の中のお店のように銀山温泉の名が入ったものはないのですが、山形のだだちゃ豆の大福や羊羹、尾花沢のスイカのジュース、芋煮などが販売されています。
喫茶店クリエ
まだチェックインまで時間があるので、近所の喫茶店に立ち寄ります。
ここではこんがり焼かれたマシュマロが浮かぶ焼きココアを頂きます。
冷えた身体を、甘く焼かれてとろっとしたマシュマロが乗った甘さ控えめな温かいココアがほっこり温めてくれます。
温泉街にはこんな可愛いタヌキの置物もあります。
古勢起屋別館
本日の宿、古勢起屋別館に向かいます。
フロントの方はとても親切に説明してくださいます。フロントの横には浴衣で外に出ても寒くないように、暖かそうな貸し上着が何枚も用意されています。
こちらの宿の中にもお風呂はあるのですが、姉妹館である銀山荘のお風呂も無料で利用できるとのこと。夜は銀山荘のお風呂にいってみました。銀山荘のお風呂は内湯のほか、露天風呂もあります。露天風呂の立ち湯からは外の山の麓に広がる雪景色を見ることができ、お湯の温度も私の好きな少しぬるめの温度でしたので、ゆっくりと風情ある素敵な眺望を満喫し湯浴みを楽しむことができました。寝湯もあります。とても気持ちのいいお湯で、透明、少し硫黄の匂いがして皮膚炎や神経痛、筋肉痛、慢性消化器病に効くそうです。
温泉の後はお食事です。
飲み放題のドリンクは生ビールのほか焼酎や日本酒、ワインとも数種類置かれ飲み比べもできます。
お食事はグレードアップしていただいたのもあり、とても豪華なお食事で気分が上がります。ビーフシチューにローストビーフ、そして何よりしゃぶしゃぶのお肉が素晴らしく美味でした。写真でもわかるほど新鮮で脂のしっかりのったお刺身など心尽くしの品々、ご馳走様でした。
お部屋に戻り、川沿いの窓からガス灯の灯った銀山温泉街の素晴らしい夜景を眺めながら、ノスタルジーに浸りましょう。外に出て温泉街の橋の足湯に浸かりながら、大正ロマンの世界にどっぷり浸かるのもオススメです。
お部屋は古き良き時代の造りはそのままに、壁や畳、障子などは新しいものにリフォームされ、清潔で居心地の良いお部屋です。
2日目
朝、古勢起屋別館のお風呂に入らせていただきました。こちらは内湯のみなのですが、源泉のままひいているので、自分で水を入れて温度を調節して入ります。こちらも綺麗にされておりとても気持ちのいいお風呂をいただきました。
一部の早いバスのお客様のために親切に朝食のお時間を早くしてくださる嬉しいお心遣い。
朝食も品数多く、心尽くしの美味しいお料理の数々、ご馳走様でした。
ここからは、バスと電車で作並駅まで移動、そこからシャトルバスで宮城峡蒸留所に向かいます。
宮城峡蒸留所
宮城峡蒸溜所ではまず受付で、ガイドツアーの予約をします。
ガイドツアーは無料で所要時間70分ほど。ガイドさんが、各施設を案内してくださり、ポットスチールなどを見学した後、最後に宮城峡とスーパーニッカ、Apple wineの試飲をすることができます。ショップにも、宮城峡蒸溜所限定のブレンドする前の原酒などが販売されていました。人気のお酒はすぐ当日分が売り切れてしまうので、お目当てがある場合は早めの時間に購入したほうがいいかもしれません。
蒸留所を後にして、仙台駅に向かいます。
仙台駅
仙台では駅ビルの中に入っているお店でずんだ餅を頂きます。
ずんだの味がストレートに味わえ餅と絡めていただくヘルシーですが食べ応えのある一品。
蔵の庄
夕食は囲炉裏焼きのお店、蔵の庄さんへ。
せり鍋はせりの根の部分が大変香りがよく絶品。
その他の囲炉裏焼きも香ばしくどれも大変美味しく頂きました。
SENDAI光のページェント
仙台市でなんと三十八回目になるという光のページェント。昨年は170万人もの方が来場したという大人気のイルミネーションイベントで、定禅寺通りのケヤキ並木が非常に華やかなゴールドに包まれ、眩いばかりの宝石のような煌めきです。今年は約50万球のLED電飾を使っているそうで500メートルほど続くそのイルミネーションは息を呑むような眩さ。一旦電気が全て消えて、三井不動産のプレゼンツである旨の放送が流れ、一斉に点灯する瞬間は大歓声が上がります。
仙台はアーケード街もイルミネーションで華やか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は銀山温泉のノスタルジックな情緒あふれる温泉街とウイスキーの蒸溜所の見学、そして最後に豪華絢爛なイルミネーションで締めくくられる旅行となりました。
この時期ならではの風情ある風景も堪能でき大変思い出に残る素敵な旅行になりました。
よろしければ参考にしてみてくださいね。