「いらっしゃい」と人懐っこい満面の明るい笑顔で出迎えてくれる店主のヘマさん。身体が重い時にはこの笑顔と料理に会いたくてついつい通ってしまうネパール薬膳料理の店です。
池上駅から池上通りを大森方面に5分程歩き食欲をくすぐるスパイスのいい香りがしてきたら「ネパール薬膳&家庭料理ヒマラヤ」に到着。
店内は全面ガラス張りの窓から明るい日差しが差し込み、こぢんまりとしていますがネパールの音楽が流れ異国情緒あふれる素敵な空間です。
今では毎年ネパールへ通いスパイス等を仕入れてくるヘマさんは、自身が体調を壊したことがきっかけで、アーユルヴェーダの伝統医療をもとに、身体にいい食事を提供するために10年前にこの店を始めたそう。
アーユルヴェーダとは、WHOからも予防医学として認められているインド・スリランカ発祥の5000年の歴史がある伝統医療です。身体や精神のバランスを整え、病気になってから治すのではなく病気になりにくい身体を作るという考え方を重んじています。
このような考えをもとに各種スパイスを取り込んだヘマさんおすすめのランチセットの中でも、初めてならダルバートセットがおすすめ。ネパールの定番の家庭料理がいただけるランチセットです。
カレーにはハーブの他ルビーソルトやチリパウダー、ミックスマサラやヘマスパイスなど自由にかけることができるのも嬉しいサービス。
ヘマさんのオリジナルブレンド「ヘマスパイス」は独特な香りがしますが、デトックス効果があって身体に効きそう。
最初に出される水は、アントシアニンがブルーベリーの4〜7倍も含まれているというバタフライピーが入っていて、無味無臭ながら色がとてもきれいです。
ダルバートセットが運ばれてきました。
カレー、ウコンライス、ダルスープ、パパドゥ(せんべい)、タルカリ、(野菜料理、アルダム(ジャガイモ炒め)、チャトニ、アチャール(漬物)、胡麻団子、ヘマ茶、ヨーグルトのデザートと盛り沢山。
しかも、おかずだけで22〜23種類のスパイスが入っていて、ご飯は44穀米だそう。
ダルスープはダル(豆)がいっぱい入っていますが、さらっとした味わい。おかずはどれもお野菜たっぷり。薬膳というと苦そうなイメージがありますが、お茶以外は苦くありません。
ただ15種類のハーブの秘伝ブレンドのヘマ茶は少々苦い。でもなんだかその苦さが癖になっておかわりしてしまうのです。
デザートはヨーグルトと硬めの胡麻のお菓子。
かなりのボリュームですが、油を使っていないので胃にもたれることなく、まるでサウナ後のようなスッキリした爽快感とともに夏の疲れでどんよりした身体がシャキッとします。
いつもエネルギッシュで弾けそうな笑顔で話をしてくれるヘマさんを見ると疲れや悩みまでデトックスされてしまいます。
ずっと悩まされてきたアレルギーが出なくなったと嬉しそうに笑うヘマさん。自律神経など色々な症状にも効くといわれるハーブが身体のバランスを整えてくれているのかもしれません。
池上には他にもアジアン系料理店がありますが、こちらは他とは一線を画するオンリーワンなテイスト。
ちょっと心がすり減った時、なんとなくやる気が起きない時、そんな時には元気いっぱいのヘマさんと料理に会いに隠れた名店「ネパール薬膳&家庭料理ヒマラヤ」に足を運んでみてはいかがでしょうか。
【ネパール薬膳&家庭料理ヒマラヤ】
名称:ネパール薬膳&家庭料理ヒマラヤ
住所:大田区池上5−11−9西郷ビル1階
アクセス: 東急池上線池上駅より徒歩5分
営業時間: 11:00~15:00(L.O14:30)
17:30~23:00(L.O22:30)
定休日 木曜日、金曜日Twitter:X(Twitter)